おじさん図鑑

世間にはびこる迷惑おじさんたちを画像付きで解説!

#25 デカくしゃみおじさん

心臓の弱い方にはお止めください。

 


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◯概要


轟く雷鳴のごとく大きなくしゃみを食らわせる攻撃力高めのおじさん。常に不意打ちで仕掛けてくるためガードすることは不可能である。もちろん周りの人がどれだけ驚いているかなんて知る由もない。

 

◯特徴


・怒号のような音が出る。
・普段から声がでかい。
・空気は読めない。
・人の気持ちも読めない。
・ごく稀に普段はおとなしいのにくしゃみだけ異様にでかい人がいる。

 

◯デカくしゃみおじさんに一言


うるせえぞ鈍感。


◯エピソード


20代の頃は都心まで電車で通勤していた。混み合う電車は途中乗り換えも2回ほどあって、帰る時間にはもうヘロヘロになってしまう。自分はHSPという少し敏感な感性持ちなので、様々な刺激に心身ともに疲れ切っていた頃だった。

 

その日も疲れMAX状態、乗り換えのために5分程度、駅のホームでぼーっと立っていた。周りの人たちの動きは自分よりも早く感じる。何も考えられない。ただ立って、呼吸しているだけで精いっぱい。そんなときだった。不意に真後ろから・・・

 

「ゴあ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁッッッsh!!!」

 

普通に心臓が止まるくらいビックリした。たぶん0.1秒くらい◯んでいたと思う。瞬時に自分の脳は「通り魔だ!身を守れ!」という司令を出す。空手の半身の構えで即座に振り向く、そこには・・・

 

ロングコートを着た普通のサラリーマンがいた。あまりの普通さに驚いていると、もう一回。


「ゴあ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁッッッsh!!!」


・・・

 

おいおい、ウソだろ・・・

 

あの叫び声のような轟音はサラリーマンのくしゃみだったのだ。たまにウソみたいなくしゃみをする人がいるのは経験上知っていた。女の子の「クチュン」とか、豪快な人の「ハッッッぶぅうう!」とか、うちの姉の「ハッコひょ〜い♪」とか。

 

だが、彼のは完全に武器と言える仕上がりだった。キラウェポンだった。実際、心臓の弱い方にはマジで危ないと思う。絶叫マシンどころではないよ、こっちは声すら出ないんだから。

 

しかし当の本人はまったく気にしていない様子だった。おそらく彼にとっては日常。日々あらゆる場所で人々をビックリさせているんだろう。そう思うと無性に腹が立ってきた。こっちは敏感で色んな音に反応しちまうというのに・・・まったく。

 

「うるせえぞ鈍感。」