わざとビックリさせてない?・・・
◯概要
常時声がデカいうえによく通る声質のため、どうしても目立つおじさん。本人もそれを自覚して武器にしていたりする。でも不意に人をビックリさせるのはなんとかしてくれよ。
◯特徴
・電話でもデカい。
・くしゃみもデカい。
・ひとり言もデカい。
・体調が良さそう。
・空気は読めない。
◯声デカおじさんに一言
近くの人がビビってんぞ。
◯エピソード
田舎には声デカおじさんがたくさん生息している。家は広いし人は少ないし、遠くの畑にいる友達のおじさんに声をかけることも多いからだ。都会から田舎に戻ったとき、それを強く感じた。そして徐々に自分も田舎のおじさん色に染まって行くことになる。。。
派遣社員として物流関係の仕事をしていた頃、そこの現場リーダーを任されていたことがある。以前の記事でも書いたが、田舎に帰って来て数年が経ち、クセの強いおじさんたちとの仕事に慣れてきた頃だった。
現場はフォークリフトもトラックも出入りするうえにドカドカと仕分け作業をしている場所なのでかなりうるさい環境だ。そんな中なので自然に声もデカくなる。ぶっきらぼうな田舎訛りのおじさんとの力仕事で日に日に身体も精神も鍛えられていった。
女性も5〜6人いて、主に検品作業をしてもらっていた。ほとんどが既婚の若い奥さん方だったが、ほぼ全員ここの現場のおじさんたちのクセの強さに引いていた。そりゃあなた方の旦那さんはこんな所で働いてないだろう、まともな人なんていないよwなんて思ったが自分もそういう人間なんだとしみじみ感じて口には出さなかったな(笑)重労働で薄給で使い捨て、ある意味ジャパニーズゲトーな現場だったから。
そんな中、ある商品の数が揃わなくて女性陣と再検品をすることになった。それでも数が合わなかったので事務所の社員さんにその旨を伝え、現場のみんなには出荷しないよう伝えた。
ちょうどみんなが集まっていたときだった。あるドライバーがその荷物を持っていこうとしていた(らしい)。
「「だぁあめだよそご置いといてくれっけぇ!!」」
おじさんの一人がどデカイ声を出した。
突然の声デカ攻撃をノーガードで受けた自分たちはそりゃもうビックリした。特にあのときの、女性陣5人がまとめて【ビグゥ!!!】とした瞬間の映像は今でも覚えている。めちゃくちゃかわいそうだった。もちろん声デカおじさんはドライバーの方しか見てないのでこちらには気づいていない。そういうもんなのよ、おじさんってのはさ。
その後は田舎っぺおじさん同士の会話(どう見てもケンカだろう、みたいな会話をしたあとお決まりの「だぁーっはっはっは」で〆る)を遠目に聞いてお開き。
とりあえず、この人に限らず世の中の声デカおじさんはあんまり周りを見ていない気がする。自分への戒めでもあるけど、空気は感じ取った方が良いと思うんだよな。ちょいと言ってやれば良かったんだと思う。
「近くの人がビビってんぞ。」