北風と太陽でも読んで出直してこい。
◯概要
年齢と共に権力を得た結果、その力を振り回すことに快感を覚えてしまった嫌なタイプのおじさん。態度、言葉、指示、朝礼での晒し上げ等、ありとあらゆる方面で能力を発揮する。ちなみに昭和の時代では普通だった波平さんタイプのおじさんも現代ではパワハラになり得るので注意。
◯特徴
・時代にはついていけない。
・権力が好き。
・おれルールが多い。
・「おれが若い頃は〜」から始まる誰も興味ない話。
・部下に共感とかしない。
◯パワハラおじさんに一言
うるせえ録音すっぞ。
◯エピソード
HSPの自分は小さな頃から習慣にしていることがある。それは「相手が嫌がることをしない」だ。(なんだよ当たり前じゃん)と思うかもしれないが、みんながみんなできているわけではないと思う。相手の「嫌だな」という感情に常に敏感にならないといけないから。特に会社では、タスク、権力、慣習、忙しさ、その他もろもろによって相手の気持ちを感じ取る能力は容易に落ちる。感覚が濁ってしまうんだ。それがハラスメントにつながることは肝に銘じておきたい。
過去に職場でパワハラ被害が出たことがある。もちろん自分も受けていたので実態は分かっていた。内容はざっくり言うと「残業の強要」。
その時の上司は残業で稼ぎたいタイプの人だった。特に用がなくてもお気に入りの部下と必ず残業し、休日出勤もしていた。でも、広い工場に2人だけ残業している状態では照明や集塵機やコンプレッサーにかかる電気代がもったいない。そこで、他の課から苦情が来ないよう「うちの課はできるだけ全員残業するように」という御達しが来たのだ。権力をおおいに活用する反面、みんなの気持ちには鈍感になっていたんだな。
(え?残業して何をやるの?)
もちろんみんな意味不明。納期にはじゅうぶん間に合う段取りが組んであり、別に急ぐ必要はなかった。
上司からの言い分はこうだ。
「次にいつ大口注文が入るか分からないから今の注文分はどんどんやるように。」
「少しでも前倒し生産をして余裕を持たせておこう。」
いやいや、ただお前らの金稼ぎに付き合わされてるだけなんですけど。自分は自由な時間が欲しかったし、上司のワガママにはついていけないと思い残業には「NO」の返事をした。
次の日から上司はものすごく態度が冷たくなった。
質問をすると「自分で考えろ」
提案すると「おれにそんなこと言うのか?」
手伝っても無言「・・・」
さらには
「みんな残業頑張ってる、でも”協力しない人”もいる」
「みんな残業してるのに定時で帰る人は冷たい」
なんてこと言われたな。朝礼中、みんなの前で。
晒し上げられて、上司とその子分たちに冷たくされて、あのときの孤独感と疎外感は忘れないゾ。
ちなみに彼ら残業のおかげですごいペースで作業は進み、3ヶ月先の注文まで終わってしまった。その後は仕事が無くなり日中の大半を倉庫整理に費やすヒマな日々が続いた。。。
自分の思い通りにならないと気がすまないパワハラおじさん。イヤミを言われながらも絶対にこういう人にはなりたくないと強く思ったし、今もそうだ。相手の気持ちを考える習慣はずっと続けていきたい。セクハラ、パワハラ、モラハラ、色々あるけど、相手が「嫌だ」と思った瞬間からハラスメントなんだよ。気をつけなくちゃ。
そして相手の気持ちを考えられなくなってしまった人がたくさんいるのも事実。いまパワハラを受けている人は心の中で言ってやれ。
「うるせえ録音すっぞ。」
今週のお題「習慣にしたいこと・していること」